壁と天井の層数を設定してみる
美少女フィギュア風モデルのパーツには曲面が多く、パーツの向きによっては、大きな面積の緩斜面が出来ます。これまで出力してきたモデルではあまり気にならなかったのですが、美少女フィギュア風モデルでは、この緩斜面の造形品質の低さが目立ちます。
そこで、壁と天井の層数を調整して、緩斜面の造形がどう変化するか調べてみました。
これまでの標準設定は、
今回は、標準的な設定から、「壁を6層」「天井、床を6層」「壁、天井、床を4層」に変化させた3パターンを試します。

上から「標準」「壁6層」「天井(床)6層」「壁と天井(床)4層」 壁、天井、床の層数は、Slic3rの設定の「Print Settings」タブで「Layers and perimeters」を選択し、

「Print Settings」タブで「Layers and perimeters」を選択 上の画面は、天井と床を6層に設定しています。
壁:3層、天井と床:3層
これまで標準的に使っていた設定です。

「壁:3層、天井と床:3層」の出力 脛のあたりを中心とした緩斜面に、出力したフィラメント間に隙間が多数発生しています。「隙間」というか完全に「穴」で、内部の空洞が見えている状態。サーフェイサーでも修正不可能ではない気がしますが、パテで本格的に埋めたくなる個数と大きさであり、何とかしたいところです。
壁:6層、天井と床:3層
そもそも、この緩斜面は、「壁」なのでしょうか、それとも、「天井」なのでしょうか。よく分からなかったので、まず、「壁」を倍の6層に変更してみました。

「壁:6層、天井と床:3層」の出力 いきなりほぼ満足できる出力が得られました。
壁:3層、天井と床:6層
「天井」を倍の6層に変更してみます。

「壁:3層、天井と床:6層」の出力 これもほぼ満足できる出力が得られました。あえて比較すれば、「壁」を6層にした場合よりも、垂直に近い部分の隙間が残っているような気がしますが、偶然かもしれません。
壁:4層、天井と床:4層
壁か天井(床)を6層にすれば、緩斜面の品質はかなり改善するようです。しかし、さすがに倍にすると出力時間もけっこう伸びます。
そこで、もう少し薄くできないか、壁、天井、床を1層増やして4層にした設定を試してみます。

「壁:4層、天井と床:4層」の出力 6層よりも品質は落ちますが、3層よりも大きく改善されています。
出力時間と品質を考えると、このあたりが妥協点としていいかも。
3層の設定ではモデルの向きを工夫しても改善できない場合は、4層試してみよう。
そこで、壁と天井の層数を調整して、緩斜面の造形がどう変化するか調べてみました。
これまでの標準設定は、
- 壁:3層
- 天井(床):3層
- 充塡率:10%
- レイヤー高:0.2mm
今回は、標準的な設定から、「壁を6層」「天井、床を6層」「壁、天井、床を4層」に変化させた3パターンを試します。

- 壁の層数:「Vertical shells」→「Perimeters:」
- 天井の層数:「Horizontal shells」→「Solid layers:」→「Top:」
- 床の層数:「Horizontal shells」→「Solid layers:」→「Bottom:」

壁:3層、天井と床:3層
これまで標準的に使っていた設定です。

壁:6層、天井と床:3層
そもそも、この緩斜面は、「壁」なのでしょうか、それとも、「天井」なのでしょうか。よく分からなかったので、まず、「壁」を倍の6層に変更してみました。

壁:3層、天井と床:6層
「天井」を倍の6層に変更してみます。

壁:4層、天井と床:4層
壁か天井(床)を6層にすれば、緩斜面の品質はかなり改善するようです。しかし、さすがに倍にすると出力時間もけっこう伸びます。
そこで、もう少し薄くできないか、壁、天井、床を1層増やして4層にした設定を試してみます。

出力時間と品質を考えると、このあたりが妥協点としていいかも。
3層の設定ではモデルの向きを工夫しても改善できない場合は、4層試してみよう。
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