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印刷ベッドの高さ調整

残念ながら、このキットには私の考えていたような印刷ベッドの自動レベリング機能はありませんでした(各軸にリミットスイッチはありますが)。
そのため、手動で印刷ベットの高さを調整する必要があります。

まだパソコンに接続していないので、フィラメントの挿入と同じく、パソコンを使わず本体だけで調整してみます。

Z軸の左右キャリッジの位置を合わせる

まず、Z軸のキャリッジの高さを左右で合わせます。
正確に合わせたいところですが、最終的な水平は印刷ベッドで合わせるので、1mm単位で合わせればいい、と考えることにしました。それ以上正確に合わせる手段もないし……。

電源を入れると情報画面が表示されるので、中央の「menu」ボタンを押します。

メニュー画面「Position」選択

メニュー画面が表示されるので、「Position」を選択して、右の「enter」ボタンを押します。

「Position」のサブメニュー画面

「Position」のサブメニュー画面が表示されるので、「Home All」を選択して、右の「enter」ボタンを押します。

印刷ヘッドがホーム位置に移動

印刷ヘッドがXYZ軸のホーム位置(0,0,0)に移動していきます。

「Quick Settings」のサブメニュー画面

ステッピングモータを無効にするために、「Quick Settings」のサブメニュー画面で「Disable Stepper」を選択して、右の「enter」ボタンを押します。

情報画面「Disable Stepper」モード

「enter」ボタンを押しても画面上に変化はありませんが、情報画面に戻ると、状態が「Stepper Disabled」に変わっています。

印刷ノズルの先端と印刷ベッドとの距離を測る

印刷ヘッドを手で移動させて、印刷ノズルの先端と印刷ベッドとの距離を測ります。
ここでは、仮に20mmだったとします。

Z軸リミットスイッチの位置を測定

Z軸のリミットスイッチの現在位置を測ります。

Z軸リミットスイッチの位置を下げる

ノズルとベッドの間隔が20mmだったので、2mm引いた18mmだけ、Z軸のリミットスイッチの位置を下げます。

ノズルとベッドの間隔を調整

印刷ヘッドと印刷ベッドを手で移動させて、印刷ヘッドを印刷ベッドの隅に移動させます。
その場所で、印刷ノズルの先端と印刷ベッドの間隔を、A4用紙1〜2枚ぶんがスムーズに通るギリギリの高さになるように、印刷ベットの下にある蝶ナットを使って調整します。

4ヶ所の隅で高さを合わせた後、もう一度、4ヶ所の隅で高さを合わせます。
1回だと他の影響を受けて、微妙に高さが変わってしまっているようです。

レベリング完了

以上で、高さを合わせができたので、高さの最終確認をします。

3Dプリンタの電源を入れ直して、「Position」→「Home All」を選択して印刷ヘッドをホーム位置に移動させます。
「Quick Settings」→「Stepper Disabled」を選択してステッピングモータを無効にします。印刷ヘッドを印刷ベッドで移動させて、印刷ノズルと印刷ベッドの間隔が正しいことを確認します。

なお、このキットの印刷ベッドはガラス板などではなく、アルミ板です。
おそらくフィラメントの定着を助けるために、表面にマスキングテープのようなものが貼ってありましたが、箱を開けた時点で傷ついて一部剥離していたため、すべて剥がしています。

これまでの経験上、マスキングテープはフィラメントの定着に失敗することが多く、私は印刷ベッドに「シワなしPiT」を塗ることにしています。

 

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