出力の準備
キットの調整が終わったので、出力に必要なソフトウェア環境の準備をします。
私はMac miniを使っているので、以降、Macを前提として話を進めますが、Windowsでも基本的には同じでしょう。
■ドライバのインストール
このキットのマザーボードの中身はArduino互換機なので(たぶん)、多くのArduino互換機と同じく、USBシリアルチップ「CH341/CH340」のドライバをインストールしておく必要があります。
付属のmicroSDカードには「CH341/CH340」のMac版ドライバが収録されていますが、2013年と古いドライバであり、新しいMac OSにはインストールできないでしょう。
最新版のドライバは、メーカーのページから入手できます。
http://www.wch.cn/download/CH341SER_MAC_ZIP.html
(ただし、私はこれではなく、以前Arudino nano互換機用にインストールした有志作成のドライバをそのまま使っています。このドライバが使えるのかどうかは直接確認していません。)

■アプリのインストール
このキットでは、スライサーや3Dプリンタの制御用として、Windows版の「Cura 14.07」を推奨しています。
(マニュアルでは、「Version 2.1.2」(2016/6/7)から「Version 12.10」(2012/11/8)の間で、なぜか「14.07」をピンポイントで指定しています。また、付属のmicroSDカードにはMac版のCuraは入っていません。)
CuraはUltimaker社のアプリですが、同社の3Dプリンタを使っていなくても無料で利用できます。
https://ultimaker.com/en/products/ultimaker-cura-software

最初、Mac版Curaの最新版3.1をインストールして出力してみたものの、残念ながら正常に印刷できませんでした。
設定を調整すれば上手くいくのだろうとは思いますし、マニュアル通り14.07を使えばいいのかもしれませんが、そんな古いソフトを使うのは嫌なので、ここから先の操作はマニュアルから離れて、使い慣れたアプリを使うことにします。
(あと、ちょっと使ったCuraの起動速度やUI、機能があまり好きになれなかったので……。)
使ったのは、「Repetier-Host Mac 1.0.2」と「Slic3r 1.2.9」です。
■Repetier-Host Macの設定
3Dプリンタの制御には「Repetier-Host Mac 1.0.2」を使います。
https://www.repetier.com

以前使っていたデルタ型3Dプリンタの設定を踏襲しましたが、新しい3Dプリンタに合わせて、Printer settingsの設定をいくつか変更しています。

「Port:」と「Baud Rate:」を3Dプリンタの設定に合わせます。このキットのマザーボードではデフォルトのボーレートが115200に設定されていたので、それに合わせています。

「Dump area position:」を「X=0 Y=100 Z-Min=0」に設定しました。Y=0にすると、印刷終了後に印刷ベッドが奥に行ってしまい不便なので、Y=100にしています。

この辺の設定は適当です。3Dプリンタとだいたい同じ設定を入力しています。
■Slic3rの設定
スライサーには「Slic3r 1.2.9」を使います。
http://slic3r.org
基本的な設定は以前使っていたデルタ型3Dプリンタの設定を流用します。
この設定で一度印刷してみて、不都合があれば変更することにします。

「Print Settings」の「Layers and perimeters」では、「Layer height:」と「First layer height:」を「0.2」に設定します。これは、印刷ノズルを標準の0.4mmから0.2mmに変更しているためです。
なお、「Filament Settings」での変更はありません。1.75mmの標準的なフィラメント設定です。

「Printer Settings」の「General」では、「Bed shape:」を設定します。
「Set...」ボタンをクリックします。

Bed Shapeダイアログが表示されるので、印刷ベッドの形状として「Rectangular」を選択し、「Size:」に「x:200」「y:200」を設定します。
実際の印刷ベッドの位置とサイズはこれと少し異なりますが、印刷ベッドの中央で100mm四方くらいのサイズのものを作るのが目的なので、分かりやすい設定にしています

「Printer Settings」の「Extruder 1」では、「Nozzle diameter:」に「0.2」を設定します。
これは、印刷ノズルを標準の0.4mmから0.2mmに変更しているためです。
以上で基本的な設定は完了……したはず。
私はMac miniを使っているので、以降、Macを前提として話を進めますが、Windowsでも基本的には同じでしょう。
■ドライバのインストール
このキットのマザーボードの中身はArduino互換機なので(たぶん)、多くのArduino互換機と同じく、USBシリアルチップ「CH341/CH340」のドライバをインストールしておく必要があります。
付属のmicroSDカードには「CH341/CH340」のMac版ドライバが収録されていますが、2013年と古いドライバであり、新しいMac OSにはインストールできないでしょう。
最新版のドライバは、メーカーのページから入手できます。
http://www.wch.cn/download/CH341SER_MAC_ZIP.html
(ただし、私はこれではなく、以前Arudino nano互換機用にインストールした有志作成のドライバをそのまま使っています。このドライバが使えるのかどうかは直接確認していません。)

■アプリのインストール
このキットでは、スライサーや3Dプリンタの制御用として、Windows版の「Cura 14.07」を推奨しています。
(マニュアルでは、「Version 2.1.2」(2016/6/7)から「Version 12.10」(2012/11/8)の間で、なぜか「14.07」をピンポイントで指定しています。また、付属のmicroSDカードにはMac版のCuraは入っていません。)
CuraはUltimaker社のアプリですが、同社の3Dプリンタを使っていなくても無料で利用できます。
https://ultimaker.com/en/products/ultimaker-cura-software

最初、Mac版Curaの最新版3.1をインストールして出力してみたものの、残念ながら正常に印刷できませんでした。
設定を調整すれば上手くいくのだろうとは思いますし、マニュアル通り14.07を使えばいいのかもしれませんが、そんな古いソフトを使うのは嫌なので、ここから先の操作はマニュアルから離れて、使い慣れたアプリを使うことにします。
(あと、ちょっと使ったCuraの起動速度やUI、機能があまり好きになれなかったので……。)
使ったのは、「Repetier-Host Mac 1.0.2」と「Slic3r 1.2.9」です。
■Repetier-Host Macの設定
3Dプリンタの制御には「Repetier-Host Mac 1.0.2」を使います。
https://www.repetier.com

以前使っていたデルタ型3Dプリンタの設定を踏襲しましたが、新しい3Dプリンタに合わせて、Printer settingsの設定をいくつか変更しています。

「Port:」と「Baud Rate:」を3Dプリンタの設定に合わせます。このキットのマザーボードではデフォルトのボーレートが115200に設定されていたので、それに合わせています。

「Dump area position:」を「X=0 Y=100 Z-Min=0」に設定しました。Y=0にすると、印刷終了後に印刷ベッドが奥に行ってしまい不便なので、Y=100にしています。

この辺の設定は適当です。3Dプリンタとだいたい同じ設定を入力しています。
■Slic3rの設定
スライサーには「Slic3r 1.2.9」を使います。
http://slic3r.org
基本的な設定は以前使っていたデルタ型3Dプリンタの設定を流用します。
この設定で一度印刷してみて、不都合があれば変更することにします。

「Print Settings」の「Layers and perimeters」では、「Layer height:」と「First layer height:」を「0.2」に設定します。これは、印刷ノズルを標準の0.4mmから0.2mmに変更しているためです。
なお、「Filament Settings」での変更はありません。1.75mmの標準的なフィラメント設定です。

「Printer Settings」の「General」では、「Bed shape:」を設定します。
「Set...」ボタンをクリックします。

Bed Shapeダイアログが表示されるので、印刷ベッドの形状として「Rectangular」を選択し、「Size:」に「x:200」「y:200」を設定します。
実際の印刷ベッドの位置とサイズはこれと少し異なりますが、印刷ベッドの中央で100mm四方くらいのサイズのものを作るのが目的なので、分かりやすい設定にしています

「Printer Settings」の「Extruder 1」では、「Nozzle diameter:」に「0.2」を設定します。
これは、印刷ノズルを標準の0.4mmから0.2mmに変更しているためです。
以上で基本的な設定は完了……したはず。
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