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レジンをボトルウォーマーで温めてみる

十月も半ばを過ぎ、体感だけでなく、光造形方式の3Dプリンタで使うレジンにとっても寒い季節になってきました。

レジンのボトルに書かれている説明では、だいたい25℃前後で使うことを推奨していることが多いようです。
私の経験上も、レジンの温度が20℃を下回ると、3Dプリンタでの出力に影響が出てきます。冬場の失敗は、レジンを温めることで解決されたことも少なくありません。
 
室温が10℃まで下がれば、ストーブを使って室温を上げるので、むしろ問題は起こりにくいのですが、10℃から20℃というのは、人は1枚多く着れば過ごせるのでストーブはあまり使いたくない、しかし、レジンは温めたい、という難儀な時期です。
 
レジンの温めには、小型の冷温庫を使うのがいいとは思うのですが、個人的に小型の冷温庫にはあまりいい印象がありません(壊れるとか、騒音とか、容量の割に場所をとるとか)。
 
そこで、安くて場所を取らない方法として、「ボトルウォーマー」を使ってみました。
ボトルウォーマーにはいくつか種類があるようですが、今回使ったのは、ボトルに巻き付けるタイプです。
 
ボトルウォーマー
 
 
理想を言えば、20℃から30℃で保温できるものが欲しかったのですが、「ボトルウォーマー」として売られている製品は暖かい飲み物を保温したり、哺乳瓶を人肌程度に温めるのが目的で、20℃から30℃で保温できる製品は見当たりませんでした。
 
このボトルウォーマーは、温めてあるものの「保温」が目的であり、「加熱」は考えられていないようですので、いろいろと目的とは違うのですが、ものは試しです。
 
温めるレジンとして、新品の「ELEGOOのStandardレジン 1kg」を用意しました。
 
レジンにボトルウォーマーを装着
 
ヒーター部分が全周には当たりませんが、サイズ的にはぴったりです。
電源は、パソコンのUSB端子を使いました。
温度は、「タニタのTT-583 BL スティック温度計」使って測定します。
 
保温開始時
 
保温を始めたときは、20.4℃でした。室温を測っているアナログ式温度計の値とほぼ同じです。
 
40分経過時
 
40分経過したときの温度です。28.8℃なので、レジンの温度は8.4℃上昇しました。室温は変化していません。
なお、保温中は、レジンのふたを閉めており、保温中のボトルウォーマーはホンノリと暖かい程度でした。
 
40分で8℃は少し遅いかな、という感じですね。
あとは、室温が15℃以下のときに、20℃以上まで温めることができるかどうかを確認しようと思います。
 
  

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