AliExpressの荷物届く。予想外だったのは……
※追記2017/1/24:この記事のポイントは、「個人輸入したら、商品の価格と無関係に、約6,000円の通関手数料がかかることがあったよ」「AliExpressで1万〜2万円の3Dプリンタキットを購入、輸入したら、商品を受け取るときに追加で約7,000円を代引きで払う必要があったよ」「だからAliExpressとかを利用するときは追加費用の発生を考えた上で、手元に現金を用意しておいたほうがいいよ」という点です。なお、この記事は個人的な体験であり、必ずこうなると言っているわけではありません。
AliExpressで購入した品物が届きました。
めでたい。

AliExpressで購入 2月4日に注文、2月14日に「we can make shipment for you tomorow or after tomorrow」なんて微妙に誤字ったメッセージが届き、「2月19日の17時に発送した」というメールが、20日の10時付けで送られてきて、23日の午前中に届きました。結局、表示されていたTracking Numberは、最後まで未登録状態……。イミナイジャン……。
注文から19日で届いたわけですが、途中に春節を挟んでいることを考えると、それほど遅いわけではないかな。
荷物や商品の内容も、予想していたよりも良好。AliExpressは、業者によって当たり外れが大きいとか、同じ業者でも当たり外れがあるとか、いろいろな評判を目にしますが、今回はいい業者さんだったんでしょうかね。良かった良かった。
代金引換で……6,980円?
それは良かったのですが、荷物が代金引換で届きました。しかも発送元が知らない名前の会社で、代金は6,980円。ナニソレ?
Tracking Numberも未登録状態だし、AliExpressで買った商品だと確信できず、発送元の名前を調べるため、宅配便のおじさんにはいったん帰っていただき、午後に再配達してもらいました。
けっきょく発送元の会社名は調べても分からなかったのですが、払えない額ではなかったので、不安に思いながら受け取ってみることに。すると、まさにAliExpressで購入した商品だったわけです。
いや、届くまでもっと時間がかかるかなと思っていたんですよ。5日で届くとは思わなかったのです。
6,980円の内訳
で、この6,980円ですが、請求書はM.O.Air Logisticsという会社からのもの。
ということで、通関費用なわけですが、この額はちょっと想定を超えていました。
請求書の内訳をみると、
関税+輸入消費税は700円(約1割)で、大半が通関手数料! これは完全に想定外でした。
輸入にかかる費用
いい機会なので、輸入にかかる費用を調べてみました。
個人で使うものとはいえ、輸入なので、関税+輸入消費税+通関手数料がかかります。
ネットの解説ページでは、個人で輸入する際には簡易税率が適用されることが多い、など説明されています。
税関 少額輸入貨物の簡易税率
http://www.customs.go.jp/tsukan/kanizeiritsu.htm
個人が自己使用目的で輸入する場合の「関税」と「消費税」は、簡易税率だと、「海外小売価格に0.6を掛けた金額」が「課税価格」になり、これに「関税率」と「消費税8%」を掛けた額。
ただし、課税価格が1万円以下は免除(革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は例外)。
今回は輸入消費税がかかっているので、「免除」ではなく、「無税」だったのでしょう。
でも、「税関 少額輸入貨物の簡易税率」を見ると、簡易税率で無税なのは「ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品」なのですよね。ということは、一般の関税率が適用されたのかな……。
さらに調べてみます。
請求書と一緒に入っていた、輸入許可通知書を見ると、税表番号は「8477.59」のようです。
東京税関 税番(関税分類)に関する相談
http://www.customs.go.jp/tokyo/zei/k_sodan1_1.htm
上のページにある資料を見ると、税表番号は、最初の4桁が「項」で、次の2桁が「号」。これは、HS条約加盟国間及び我が国の輸出入で共通。「項」の最初の2桁が「類」で、ここから「関税率表」の「部」を調べます。
今回は、「項」の最初の2桁「類」が「84」なので、下のページで「16部(84~85)機械、電気機器」を調べます。
輸入統計品目表(実行関税率表)
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm
上のページによると、「8477」の品目は「ゴム又はプラスチックの加工機械及びゴム又はプラスチックを材料とする物品の製造機械(この類の他の項に該当するものを除く。)」。
「8477.59」は品目「その他のもの」で、関税率は「無税」。
どうやら、一般の関税率が適用されているようです。
※追記2017/1/15:小学校レベルの掛け算が苦手な人から、「いや、商品自体の値段を先に書けよ そうすれば、どのくらいのものを買ったらこれぐらいの税がかかるとか目安になるのに 使えねえな」などという脱力物のコメントが来ましたが、関税率は「無税」、つまり「0%」なのだから、商品の値段など関係ありません。一応、参考までに書くと、AliExpress上での価格が200ドル前後、発送方法にはDHLを指定していました。
※追記2017/1/23:記事の最初で6,980円の内訳を細かく書いていますが、それでも「最初、品代+費用で6,980円かと思いました」という不思議な反応を頂いたようです。商品の値段が含まれている、なんてどこにも書いていないのですが。商品の値段と直接関係があるのは輸入消費税だけなので、なぜこの点にこだわる人がいるのかいまいちよくわかりませんが、商品の値段を直接正確に書いていないのは、私が書きたくないからです。また、この商品の正確な(1円単位の)値段を把握していないからでもあります。決済にはデビッドカードを使いましたが、為替の変動があるため、最初の引き落とし時と確定時でけっこうな差額が発生しています。また課税価格を計算する際の税関の公示レートの問題もあります。
※追記2017/1/23:さらに細かいことを言うと、私がAliExpressで支払った金額と、輸入許可通知書に記載されている仕入書価格および運賃には、差があります(支払った金額のほうが高い)。書類を見ると、輸出者名が商品のメーカーなので、販売業者(仲介業者?)が上乗せしているのだと思いますが、よくわかりません。ですから、商品の価格(AliExpress上での価格)から、関税+輸入消費税を正確に計算するのはそもそも不可能であり、せいぜい最大値が予想できる程度です。それも関税は無税(0%)ですから、8%の輸入消費税だけの話で、通関手数料は直接無関係です。
通関費用にはご注意
正直な話、AliExpressで注文するとき、通関費用のことはほとんど考えずに、値ごろ感を考えていました。
結果的には、通関費用を入れても日本で買うより安かったのですが、もう少し安い商品だと、逆転したかもしれません。
AliExpressでの買い物自体は難しいことはありませんでしたが、やはり国内での買い物とは違います。
今回はいい経験をしました。
AliExpressで購入した品物が届きました。
めでたい。

注文から19日で届いたわけですが、途中に春節を挟んでいることを考えると、それほど遅いわけではないかな。
荷物や商品の内容も、予想していたよりも良好。AliExpressは、業者によって当たり外れが大きいとか、同じ業者でも当たり外れがあるとか、いろいろな評判を目にしますが、今回はいい業者さんだったんでしょうかね。良かった良かった。
代金引換で……6,980円?
それは良かったのですが、荷物が代金引換で届きました。しかも発送元が知らない名前の会社で、代金は6,980円。ナニソレ?
Tracking Numberも未登録状態だし、AliExpressで買った商品だと確信できず、発送元の名前を調べるため、宅配便のおじさんにはいったん帰っていただき、午後に再配達してもらいました。
けっきょく発送元の会社名は調べても分からなかったのですが、払えない額ではなかったので、不安に思いながら受け取ってみることに。すると、まさにAliExpressで購入した商品だったわけです。
いや、届くまでもっと時間がかかるかなと思っていたんですよ。5日で届くとは思わなかったのです。
6,980円の内訳
で、この6,980円ですが、請求書はM.O.Air Logisticsという会社からのもの。
ということで、通関費用なわけですが、この額はちょっと想定を超えていました。
請求書の内訳をみると、
- 輸入関税 0円
- 輸入消費税 600円
- 輸入地方消費税 100円
- 輸入通関料金 2,200円
- 検査立会い料 3,000円
- 取り扱い手数料 1,000円+消費税80円
関税+輸入消費税は700円(約1割)で、大半が通関手数料! これは完全に想定外でした。
輸入にかかる費用
いい機会なので、輸入にかかる費用を調べてみました。
個人で使うものとはいえ、輸入なので、関税+輸入消費税+通関手数料がかかります。
ネットの解説ページでは、個人で輸入する際には簡易税率が適用されることが多い、など説明されています。
税関 少額輸入貨物の簡易税率
http://www.customs.go.jp/tsukan/kanizeiritsu.htm
個人が自己使用目的で輸入する場合の「関税」と「消費税」は、簡易税率だと、「海外小売価格に0.6を掛けた金額」が「課税価格」になり、これに「関税率」と「消費税8%」を掛けた額。
ただし、課税価格が1万円以下は免除(革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は例外)。
今回は輸入消費税がかかっているので、「免除」ではなく、「無税」だったのでしょう。
でも、「税関 少額輸入貨物の簡易税率」を見ると、簡易税率で無税なのは「ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品」なのですよね。ということは、一般の関税率が適用されたのかな……。
さらに調べてみます。
請求書と一緒に入っていた、輸入許可通知書を見ると、税表番号は「8477.59」のようです。
東京税関 税番(関税分類)に関する相談
http://www.customs.go.jp/tokyo/zei/k_sodan1_1.htm
上のページにある資料を見ると、税表番号は、最初の4桁が「項」で、次の2桁が「号」。これは、HS条約加盟国間及び我が国の輸出入で共通。「項」の最初の2桁が「類」で、ここから「関税率表」の「部」を調べます。
今回は、「項」の最初の2桁「類」が「84」なので、下のページで「16部(84~85)機械、電気機器」を調べます。
輸入統計品目表(実行関税率表)
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm
上のページによると、「8477」の品目は「ゴム又はプラスチックの加工機械及びゴム又はプラスチックを材料とする物品の製造機械(この類の他の項に該当するものを除く。)」。
「8477.59」は品目「その他のもの」で、関税率は「無税」。
どうやら、一般の関税率が適用されているようです。
※追記2017/1/15:小学校レベルの掛け算が苦手な人から、「いや、商品自体の値段を先に書けよ そうすれば、どのくらいのものを買ったらこれぐらいの税がかかるとか目安になるのに 使えねえな」などという脱力物のコメントが来ましたが、関税率は「無税」、つまり「0%」なのだから、商品の値段など関係ありません。一応、参考までに書くと、AliExpress上での価格が200ドル前後、発送方法にはDHLを指定していました。
※追記2017/1/23:記事の最初で6,980円の内訳を細かく書いていますが、それでも「最初、品代+費用で6,980円かと思いました」という不思議な反応を頂いたようです。商品の値段が含まれている、なんてどこにも書いていないのですが。商品の値段と直接関係があるのは輸入消費税だけなので、なぜこの点にこだわる人がいるのかいまいちよくわかりませんが、商品の値段を直接正確に書いていないのは、私が書きたくないからです。また、この商品の正確な(1円単位の)値段を把握していないからでもあります。決済にはデビッドカードを使いましたが、為替の変動があるため、最初の引き落とし時と確定時でけっこうな差額が発生しています。また課税価格を計算する際の税関の公示レートの問題もあります。
※追記2017/1/23:さらに細かいことを言うと、私がAliExpressで支払った金額と、輸入許可通知書に記載されている仕入書価格および運賃には、差があります(支払った金額のほうが高い)。書類を見ると、輸出者名が商品のメーカーなので、販売業者(仲介業者?)が上乗せしているのだと思いますが、よくわかりません。ですから、商品の価格(AliExpress上での価格)から、関税+輸入消費税を正確に計算するのはそもそも不可能であり、せいぜい最大値が予想できる程度です。それも関税は無税(0%)ですから、8%の輸入消費税だけの話で、通関手数料は直接無関係です。
通関費用にはご注意
正直な話、AliExpressで注文するとき、通関費用のことはほとんど考えずに、値ごろ感を考えていました。
結果的には、通関費用を入れても日本で買うより安かったのですが、もう少し安い商品だと、逆転したかもしれません。
AliExpressでの買い物自体は難しいことはありませんでしたが、やはり国内での買い物とは違います。
今回はいい経験をしました。
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