デルタ型3Dプリンタ(4) セルフレベリング
マニュアルに沿って、ホットエンドを組み込んだセルフレベリング機構、というか、印刷ヘッド全体を作ります。
パーツは、以下のとおり。

セルフレベリング機構のパーツ 今まで気が付きませんでしたが、成型パーツはコーナーのパーツだけで、それ以外は、3Dプリンタで出力したもののようです。積層の跡がはっきり残っています。
ロッドの確認
セルフレベリング機構には、ヘッド全体を動かすロッドが6本接続されます。ロッドの長さのバラツキは印刷精度に影響しそうなので、マニュアルには指示がありませんが、ロッドの状態を調べておきます。

ロッドの状態を調べる ロッドを調べてみると、ロッドエンドは固定されている状態のようで、調整することは考慮されていないようでした。いちおう、並べて比べてみましたが、長さは揃っているようであり、業者側で調整済みのようです。ホットエンドもそうでしたが、以外と親切なキットですね。
一部の球面すべり軸受の動作が渋いのが問題と言えば問題ですが、何回か動かしているうちに動きやすくなってきたので、何とかなるでしょう。
マイクロスイッチを固定
セルフレベリング機構の中心であるマイクロスイッチをパーツに固定します。マイクロスイッチは4つありますが、種類やケーブルの長さに違いはないようです。
マニュアルにはマイクロスイッチの向きが指示されておらず、写真にも肝心の部分が写っていないので戸惑いました。マニュアルの写真全体からマイクロスイッチの向きが見えるものを探して、同じ向きに固定しましたが、構造を考えると、どちら向きでも問題なかったようです。
キットの内容自体はよくできていると思いますが、使い回しっぽいマニュアルには改善の余地がありますね。

マイクロスイッチをパーツに固定 パーツの穴には、とくにネジが切ってあるわけではないので、けっこう力ずくでネジを止めます。3Dプリンタで作った(と思われる)柔らかいプラスチックだからできることですね。
ホットエンドを固定
ホットエンドを保持するパーツの穴に、ホットエンドを入れます。
……それだけの作業なのですが、非常に手こずりました。
ここから先の作業は、突然、難易度が上がり、マニュアルの指示通りすんなり作業が進まなくなります。
さあ、面白くなってきた。
パーツの穴にホットエンドが入りません。数ミリ入るものの、そこまで。
パーツやホットエンドを回転させて押し込んだり、悪戦苦闘していると、メリッ、とイヤな音が……。
ホットエンドに固定しているヒーターの根元の配線が曲がっています。元の状態を正確に思い出せませんが、こういう状態ではなかったような気がします。冷や汗が出ました。
このまま続けるのは無理と判断して、パーツを加工することにしました。紙やすりでパーツの内側を磨きます。
しばらく磨いてホットエンドを入れると、今度はスムーズに入っていきます。
成功……と思ったら、半分以上入ったところで進まなくなりました。
もう一度磨こうと思ったら、今度はホットエンドが穴から抜けません。パーツやホットエンドを回転させたり、マイナスドライバーで持ち上げたりしていると、メリッ、と再びイヤな音が……。
ヒーターの根元の配線がさらに曲がっています。さらに冷や汗が出ます。
ドライバーをテコにしてホットエンドを取り外してパーツを磨く作業を数回繰り返して、ようやくホットエンドをパーツの穴に入れることができました。

ホットエンドをパーツの穴に入れる このパーツに、ホットエンド固定用の別パーツをネジとナットで固定します。これで、ホットエンドは穴から抜けなくなります。

ホットエンドを固定した よく見ると、このパーツにはかなり大きなバリがついています。
スイッチ押下用ネジの取り付け
マイクロスイッチを押下するネジを取り付けます。
が、この穴が明らかに小さい。M3ネジを使いますが、M2でも難しそうに見えます。ネジは穴にねじ込むことで固定される仕組みなので、ドリルで広げるわけにはいきません。ただし、逆側の穴は大きく、ねじ込めそうです。
そこで、いったんネジを逆から貫通させてから、改めてネジを通すことにしました。

いったんネジを逆から貫通 マニュアルによると、ネジはマイクロスイッチにちょうど接触するように設定します。
しかし、「Just hit」って具体的にどのくらいでしょう? 本当に触れる程度でしょうか。こういう部分は、ホットエンドを何ミリ押し込んだらスイッチが入る、とか指示して欲しかったですね。

スイッチ押下用ネジの取り付け この作業の途中にも、メリッ、と再びイヤな音が……。
ヒーターの根元の配線がさらに曲がっています。何か、これまで見えていなかったものが見えているような気がします。ヒーターはもうダメかもしれません。
鈍い私ですが、ようやく気がつきました。
この段階でホットエンドにヒーターを固定しておく必要はまったくありません。
マニュアルの手順を無視して、ホットエンドからヒーターを外します。
ホットエンド部の下がり止めを設置
ホットエンド部が下がりすぎないように、マイクロスイッチのパーツにM4 Gasketをつけます。
M4 Gasketはサイズが2種類あり、マニュアルに指示はありませんが、小さい方を使いました。

ホットエンド部の下がり止めを設置 パーツにはヒーターと温度センサからのケーブルを通す穴が空いています。
事前にケーブルを通した状態で固定する必要があるのかと思いましたが、そんなことはまったくありませんでした。
M4 Gasket設置後も、コネクタ部を含めて、自由に通すことができます。
もう本当に、なんのためにホットエンドにヒーターを固定させたのでしょう。理由がまるで分かりません。
パーツは、以下のとおり。

ロッドの確認
セルフレベリング機構には、ヘッド全体を動かすロッドが6本接続されます。ロッドの長さのバラツキは印刷精度に影響しそうなので、マニュアルには指示がありませんが、ロッドの状態を調べておきます。

一部の球面すべり軸受の動作が渋いのが問題と言えば問題ですが、何回か動かしているうちに動きやすくなってきたので、何とかなるでしょう。
マイクロスイッチを固定
セルフレベリング機構の中心であるマイクロスイッチをパーツに固定します。マイクロスイッチは4つありますが、種類やケーブルの長さに違いはないようです。
マニュアルにはマイクロスイッチの向きが指示されておらず、写真にも肝心の部分が写っていないので戸惑いました。マニュアルの写真全体からマイクロスイッチの向きが見えるものを探して、同じ向きに固定しましたが、構造を考えると、どちら向きでも問題なかったようです。
キットの内容自体はよくできていると思いますが、使い回しっぽいマニュアルには改善の余地がありますね。

ホットエンドを固定
ホットエンドを保持するパーツの穴に、ホットエンドを入れます。
……それだけの作業なのですが、非常に手こずりました。
ここから先の作業は、突然、難易度が上がり、マニュアルの指示通りすんなり作業が進まなくなります。
さあ、面白くなってきた。
パーツの穴にホットエンドが入りません。数ミリ入るものの、そこまで。
パーツやホットエンドを回転させて押し込んだり、悪戦苦闘していると、メリッ、とイヤな音が……。
ホットエンドに固定しているヒーターの根元の配線が曲がっています。元の状態を正確に思い出せませんが、こういう状態ではなかったような気がします。冷や汗が出ました。
このまま続けるのは無理と判断して、パーツを加工することにしました。紙やすりでパーツの内側を磨きます。
しばらく磨いてホットエンドを入れると、今度はスムーズに入っていきます。
成功……と思ったら、半分以上入ったところで進まなくなりました。
もう一度磨こうと思ったら、今度はホットエンドが穴から抜けません。パーツやホットエンドを回転させたり、マイナスドライバーで持ち上げたりしていると、メリッ、と再びイヤな音が……。
ヒーターの根元の配線がさらに曲がっています。さらに冷や汗が出ます。
ドライバーをテコにしてホットエンドを取り外してパーツを磨く作業を数回繰り返して、ようやくホットエンドをパーツの穴に入れることができました。


スイッチ押下用ネジの取り付け
マイクロスイッチを押下するネジを取り付けます。
が、この穴が明らかに小さい。M3ネジを使いますが、M2でも難しそうに見えます。ネジは穴にねじ込むことで固定される仕組みなので、ドリルで広げるわけにはいきません。ただし、逆側の穴は大きく、ねじ込めそうです。
そこで、いったんネジを逆から貫通させてから、改めてネジを通すことにしました。

しかし、「Just hit」って具体的にどのくらいでしょう? 本当に触れる程度でしょうか。こういう部分は、ホットエンドを何ミリ押し込んだらスイッチが入る、とか指示して欲しかったですね。

ヒーターの根元の配線がさらに曲がっています。何か、これまで見えていなかったものが見えているような気がします。ヒーターはもうダメかもしれません。
鈍い私ですが、ようやく気がつきました。
この段階でホットエンドにヒーターを固定しておく必要はまったくありません。
マニュアルの手順を無視して、ホットエンドからヒーターを外します。
ホットエンド部の下がり止めを設置
ホットエンド部が下がりすぎないように、マイクロスイッチのパーツにM4 Gasketをつけます。
M4 Gasketはサイズが2種類あり、マニュアルに指示はありませんが、小さい方を使いました。

事前にケーブルを通した状態で固定する必要があるのかと思いましたが、そんなことはまったくありませんでした。
M4 Gasket設置後も、コネクタ部を含めて、自由に通すことができます。
もう本当に、なんのためにホットエンドにヒーターを固定させたのでしょう。理由がまるで分かりません。
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