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デルタ型3Dプリンタ(9) 印刷ヘッドの設置

完成したフレーム下部のキャリッジに、印刷ヘッドのロッドを接続します。
ここまで比較的順調でしたが、ここでは苦戦しました。

セルフレベリングにロッドを接続したときと同様に、ネジとナットでキャリッジにロッドを接続していきます。

チャレンジ1
1つ目のキャリッジの作業。
ネジ穴は2カ所。1カ所はスムーズに入るものの、もう1カ所は例によってねじ込まないと入りません。

が、問題はナットのほう。内側にナットを設置した状態で外側からネジを締めるのですが、ナットの設置場所は狭くて指が入らないうえ、外側に向かって凹になっています。
そのため、ピンセットやラジオペンチを使ってナットを入れるのですが、ネジとナットがほとんど見えず、ナットが正しい位置にあるかどうか、手探りで進める必要があります。また、キャリッジはアルミフレーム上にあって、印刷ヘッドとロッドでつながっているため、空中に固定された状態であり、作業場所を自由に選べません。
この状態で、六角棒レンチでネジをねじ込みながら、見えないナットをピンセットで適切な位置に保持し続ける、という非常にストレスの溜まる作業です。

……賢い人ならこの段階で作業を改善することを考えるのでしょうが、アホな私はマニュアルの手順をそのまま実行しようとしていたのでした。

六角棒をネジを回しているとナットがピンセットから脱落してやり直し。上手くいったかと思ったら失敗していてナットが脱落してやり直し。を延々と繰り返す羽目に。
……で、1つ目のキャリッジは後回しに。成功する前に私の忍耐力が限界になりそうでした。

チャレンジ2
気分を変えて、2つ目のキャリッジにチャレンジ。

今度は、ネジ穴にネジが入りません。押しても引いても捻っても、ネジが入っていきません。
どういうことなのかと、ネジ穴をよく見ると、なんとこのパーツはネジ穴付近で3Dプリンタの出力に失敗していて、穴がつぶれていました。これでは入るはずがありません。
見づらいが、このパーツは3Dプリンタの出力に失敗している
見づらいが、このパーツのネジ穴付近は3Dプリンタの出力に失敗している
これではもう穴を広げるしかありません。
よく考えると、そもそもこのネジはナットで止めるので、穴にねじ込む必要はないのです。

というわけで、スムーズに入る1カ所以外、5カ所のネジ穴をピンバイスとドリルで広げることにしました。これなら六角レンチでねじ込む作業を省略できます。

穴を広げると、作業は飛躍的に簡単になりました。
キャリッジにロッドを接続
キャリッジにロッドを接続
印刷ヘッドの設置完了
作業に慣れたこともあり、それまでの苦労がウソのようにサクサク作業が進んで、3つのキャリッジに印刷ヘッドのロッドを接続しました。
印刷ヘッドを設置した
印刷ヘッドを設置した
いよいよデルタ型3Dプリンタらしい姿が見えてきました。やはり具体的な形が見えてくるとテンション上がりますね。

……が、ここで重大(かもしれない)問題が。
セルフレベリング機構につけたホットエンドの向きが、マニュアルの写真とは90度ズレています。
考えてみると、ホットエンドを穴に入れる作業に手こずって、ホットエンドの向きを気にしていなかった気がします。
この向きって重要なんでしょうか。影響はヒータと温度センサのケーブルの取り回しくらいで、大した影響はないような気もするのですが。

修正も難しくなさそうですけど、テンションだだ下がりなので、どうするかは明日以降に考えることにします。

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