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デルタ型3Dプリンタ(16) マザーボードの準備

マザーボードを本体に設置する前に、状態を調べて使えるように準備しておきます。

パーツは、以下の通り。
マザーボードのパーツ
マザーボードのパーツ
USBケーブルはキットの付属品です。組み立てやハンダ付けが必要な箇所はありません。

組み立てと動作チェック
マザーボードは、「Arduino+RAMPSコントローラ」が、1枚の基板にまとまっています。
ファームウエアは「Marlin」です。

マザーボードとLCD基板をケーブルで接続して、組み立て完了。
モータやスイッチ、ファンやヒーターなどは、まだ接続しません。
マザーボードとLCD基盤を接続
マザーボードとLCD基盤を接続
マニュアルの写真とは、ケーブルがコネクタに圧着される向きが逆だったため、少し混乱しましたが、接続的にはこれでいいはず。というか、こうとしか接続できません。

さっそく、MacとUSBで接続して動かしてみます。

マニュアルには、
when out of factory, we have flashed the firmware and test the motherboard, guarantee the motherboard is no problem.
などと書かれているので、この状態で動くことを期待したのですが、動きませんでした。

写真に撮り忘れましたが、電源LEDは点灯するものの、LCDには■の文字が2列表示されるだけで、それ以上ウンともスンとも言いません。

なんとなく、ファームウエアが書き込まれていない状態のように思えます。
出荷時にどんなテストをしたのでしょうか。ちょっと不安……。

ファームウエアのインストール
この状態で、さっそく、キットに付属してきたファームウエア「Marlin」をArduino IDEで書き込みます。

Arduino IDEで、「Marlin.ino」を開きます。

「ツール」→「マイコンボード」メニューで、「Arduino/Genuino Mega or Mega 2560」を選択します。
Arduino/Genuino Mega or Mega 2560
Arduino/Genuino Mega or Mega 2560
「ツール」→「プロセッサ」メニューで、「ATmega2560 (Mega 2560)」を選択します。(マニュアルにはなく、不要かもしれないが一応)
ATmega2560 (Mega 2560)
ATmega2560 (Mega 2560)
「ツール」→「シリアルポート」メニューで、Macに接続したマザーボードを選択します。
Macに接続したマザーボードを選択
Macに接続したマザーボードを選択
「ツール」→「書込装置」メニューで、「USBtinyISP」を選択します。(マニュアルの指示)
USBtinyISP
USBtinyISP
書き込みボタンをクリックして、コンパイルし書き込みます。
マザーボードにファームウエアを書き込む
マザーボードにファームウエアを書き込む
書き込み中は、USBコネクタの隣にあるLEDが点滅します。電源LEDもここにあります。
書き込み中は、USBコネクタの隣にあるLEDが点滅
書き込み中は、USBコネクタの隣にあるLEDが点滅
ファームウエアの書き込みが終わると、LCDに文字が表示されました。
マザーボードにファームウエアを書き込んだ
マザーボードにファームウエアを書き込んだ
マザーボードでファームウエアが動作することを確認できました。
とりあえず、最初の関門は、無事、クリア。めでたい。

ヒートシンクの設置
マニュアルにはなにも書いていませんが、ステッピングモータ用ドライバや電源のレギュレータなどはかなり発熱するはずです。熱周りの設計は分かりませんが、普通はヒートシンクを設置するのではないでしょうか。

キットには、オマケとして小さなヒートシンクが4つついてきました。これについては何の説明もないのですが、「4つ」なので、たぶん、ステッピングモータ用ドライバのヒートシンクをオマケにつけてくれたのだと思います。

今回は、他に4カ所、ヒートシンクをつけたいチップがあります。理想としては、8mm角を2個、11mm角を1個、10数mm角を1個、欲しいところです。
Amazon.co.jpで探したところ、「[2セット(8個)] 熱暴走対策にBanana Pi用ヒートシンク」がちょうど良さそうなので、購入しました。価格は780円。「Banana Pi用」とありますが、Banana Piでなければ使えないというものでもないでしょう。
ヒートシンク
キットのおまけヒートシンク(左)と購入したヒートシンク(右2個)
この製品は、「20mm角が1個、8.8mm角が1個、11mmが2個」入りのセットが2セット組になっています。
20mm角は使えるかどうか微妙な大きさでしたが、やはりちょっと大きく、周囲の部品と微妙に接触するように見えたので、11mm角で代用しました。
マザーボードにヒートシンクを設置
マザーボードにヒートシンクを設置
マザーボードの準備が完了しました。

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