出力後の“糸引き”を軽減する
立方体の出力は、概ね満足のいく結果を得ました。
しかし、造形が終わった後、印刷ヘッドがホームポジションに移動するときに、造形物との間でフィラメントが太い糸を引くのが気になります。
そこでエクストルーダの「引き戻し」(Retraction)を設定したところ、劇的に改善しました。

左から「Retraction」設定が「4」「2」「0」 この3Dプリンタには、ノズルから出たフィラメントを積極的に“切る”仕組みがありません。押し出しを止めてノズルを動かすとフィラメントが伸びて“切れる”ことが期待されています。また、エクストルーダで押し出さなくても、溶けたフィラメントが重力でノズルから落下してきます。

出力後にノズルから落下するフィラメント そのため、多かれ少なかれ糸を引くと割り切る必要がありますが、その影響を少なくする設定がいくつかあり、エクストルーダの「引き戻し」(Retraction)はその1つです。
キット付属マニュアルの設定では、フィラメントの引き戻し(Retraction)をしないように指定していますが、これを少し引き戻すように変更してみます。説明によると、この設定は普通、1〜2mmで十分なようです。
ところで、このキットのエクストルーダは「ボーデン型」です。
3Dプリンタのエクストルーダには、印刷ヘッドと一体化している「直結型エクストルーダ」と、印刷ヘッドとは別の場所にある「ボーデン(bowden)型エクストルーダ」があります。
直結型は、柔らかい種類のフィラメントなども安定して送り出すことができますが、激しく動く印刷ベッドが重くなります。
ボーデン型はその逆で、印刷ヘッドは軽くて軽快に動きますが、ホットエンドとエクストルーダの距離が遠い上に、両者をつなぐPTFEチューブと中のフィラメントとの間に“遊び”があるため、フィラメントを送る精度が低下します。
そこで、巻き戻しの長さを「2mm」と「4mm」に設定して、出力を比較してみました。
Slic3rの「Printer Settings」タブを開き、左側の「Extruder 1」を選択して、「Retraction」の「Length:」に「2」を設定します。

「Retraction」の「Length:」に「2」を設定 この設定で出力して、引き戻しを行なわなかった出力(昨日3回目の出力)と比べると、造形後の糸引きは、間違いなく細くなりました。しかし、期待したほどではありません。
次に、「Retraction」の「Length:」に「4」を設定して、再度出力します。

「Retraction」の「Length:」に「4」を設定 これまでの出力と比較します。最初の写真のように、かなり良い結果です。キットのエクストルーダでは、4mmの設定が適しているようです。
よく見ると、極めて細い糸を引いているのですが、自重で切れるくらい細く、これからはこれを標準設定として使っていくことにしました。
しかし、造形が終わった後、印刷ヘッドがホームポジションに移動するときに、造形物との間でフィラメントが太い糸を引くのが気になります。
そこでエクストルーダの「引き戻し」(Retraction)を設定したところ、劇的に改善しました。


キット付属マニュアルの設定では、フィラメントの引き戻し(Retraction)をしないように指定していますが、これを少し引き戻すように変更してみます。説明によると、この設定は普通、1〜2mmで十分なようです。
ところで、このキットのエクストルーダは「ボーデン型」です。
3Dプリンタのエクストルーダには、印刷ヘッドと一体化している「直結型エクストルーダ」と、印刷ヘッドとは別の場所にある「ボーデン(bowden)型エクストルーダ」があります。
直結型は、柔らかい種類のフィラメントなども安定して送り出すことができますが、激しく動く印刷ベッドが重くなります。
ボーデン型はその逆で、印刷ヘッドは軽くて軽快に動きますが、ホットエンドとエクストルーダの距離が遠い上に、両者をつなぐPTFEチューブと中のフィラメントとの間に“遊び”があるため、フィラメントを送る精度が低下します。
そこで、巻き戻しの長さを「2mm」と「4mm」に設定して、出力を比較してみました。
Slic3rの「Printer Settings」タブを開き、左側の「Extruder 1」を選択して、「Retraction」の「Length:」に「2」を設定します。

次に、「Retraction」の「Length:」に「4」を設定して、再度出力します。

よく見ると、極めて細い糸を引いているのですが、自重で切れるくらい細く、これからはこれを標準設定として使っていくことにしました。
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