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印刷ベッド固定パーツの作成(1) 設計

立方体の次は、シンプルな小物を作ってみます。

このデルタ型3Dプリンタキット、印刷ベッドの固定方法はちょっと手抜きです。
M4のネジとナットを使って固定するのですが、ネジの頭でガラス板を押さえる、という中途半端さ。
この方法ではネジをしっかりと締められず、緩みやすい。かといって強く締めると、ガラス板が欠けそうです。ネジが長すぎるので、ガラス板を横から押さえることもできません。
キット標準の印刷ベッドの固定方法
キット標準の印刷ベッドの固定方法
そこで、ネジとナットを使ってガラス板を固定するパーツを作ります。

パーツは、Autodesk Fusion 360を使って設計しました。
とても高機能な3D CADですが、個人の趣味であれば無料で使えます。

Fusion 360の設定
具体的な設計を始める前に、Fusion 360の軸方向を設定しておきます。
デフォルトでは「Y軸」が上向きのようですが、3Dプリンタで出力する際は「Z軸」が上なので、Fusion 360の設定を合わせておきました。Repetier-Hostに読み込んだあとで回転させてもいいのですが、最初から合わせておくほうが楽です。

「基本設定」ダイアログを開き、「一般的なUIの動作をコントロールする環境設定」画面を表示します。
ここで、「既定のモデリング方向」の設定として「Z(上方向)」を選びます。
「既定のモデリング方向」で「Z(上方向)」を選ぶ
「既定のモデリング方向」で「Z(上方向)」を選ぶ
パーツの設計
パーツの構造はシンプル。
直方体の側面に、円形のガラス板に合わせた凹みを作り、上面にネジ用の穴を開けます。

ガラス板の高さをノギスで測るとちょうど3mmでした。直径は200mmです。
まず、パーツ下部のスケッチ。M4ネジ用の穴は5mmにしました。側面はガラス板に合わせて、半径100mmの円弧にします。
パーツ下部のスケッチ
パーツ下部のスケッチ
これを3.5mm押し出して、パーツ下部を作ります。基本的には横から押さえるパーツです。
パーツ下部
パーツ下部
この上に、何かの拍子でガラス板が外れないようにするための、ツメを作ります。ここにはネジの頭を入れるため、7.5mmの穴を開けます。
パーツ上部のスケッチ
パーツ上部のスケッチ
これを2mm押し出して、パーツ上部を作ります。
パーツ上部
パーツ上部
下から見ると、こんな感じ。
パーツ上部(下から)
パーツ上部(下から)
これを、STLファイルとして保存します。
保存したいボディを右クリックして、「STL形式で保存」メニューを選択。
「STL形式で保存」メニューを選択
「STL形式で保存」メニューを選択
「STL形式で保存」ダイアログが表示されるので、「OK」ボタンをクリック。
「STL形式で保存」ダイアログ
「STL形式で保存」ダイアログ
表示されたダイアログでファイル名を入力して、パーツのSTLファイルを保存しました。

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