サポート材とラフトを試す
品質改善のため、サポート材とラフトの設定を試します。
サポート材とラフトを出力する設定は、Slic3rの設定画面の「Print Settings」タブで行ないます。

サポート材とラフトの設定画面 サポート材
サポート材は、オーバーハングなどの外側に張り出す部分を下から支える補助部材です。造形後に取り外しやすくなっています。
この3Dプリンタは下から材料を積み上げていく方法で造形します。そのため、積み上げていく過程で空中にいきなり出現する部分は造形できません。また、急な角度で外側に張りだすオーバーハング部分も、造形の品質が下がったり、造形に失敗することがあります。サポート材を使うことで、このような部分も造形できるようになります。
サポート材は除去しやすいように造形されますが、それなりに手間がかかる上、除去した跡を整える手間が必要な場合もあります。可能な限りサポート材なしで造形する工夫をしたいところです。
サポート材を有効にするには、Slic3rの設定画面で「Print Settings」タブを選択して、左側のリストから「Support material」を選択し、「Support materual」の「Generate support material」にチェックを入れます。
「Overthang threshold:」には、サポート材を設置する必要があるオーバーハング部分の角度を入れます。(垂直は90度)「0」だと自動的に計算されるようなので、ここでは「0」を指定しました。
ラフト
ラフト(raft)とは筏という意味ですが、ここでは造形物の下に作る台のような補助部材を指します。造形後に取り外しやすくなっています。
造形ベッドと接する第1層は何かと品質に影響が出るので、造形ベッド上に台を造形しておき、その上に本体を作ることで品質を改善できます。
ラフトを有効にするには、Slic3rの設定画面で「Print Settings」タブを選択して、左側のリストから「Support material」を選択し、「Raft」の「Raft layers:」にラフトの層数を入れます。「0」だと、ラフトは作られません。ここでは「3」を指定しました。
出力例
レイヤー高はすべて0.3mm、第1層の速度は30%、サポート材はデフォルト設定、ラフトは3層の設定で、昨日と同じ印刷ベッド固定パーツを出力してみました。
出力結果はこちら。

サポート材とラフトつきのパーツ 下側のツバのような薄い板がラフトです。(Brimではありません)
手前の張り出しの下にある、台のようなものがサポート材です。
まずラフトを外します。

ラフト(左)とサポート材つきパーツ(右) ラフトはかなり簡単に外れました。手作業だけでも外せます。
サポート材の中は中空になっているようです。
サポート材を外したパーツと、サポート材とラフトなしで造形したパーツを比較します。

サポート材とラフトが、「あり」(左)、「なし」(右) 写真はパーツを裏側から見たところで、第1層の裏側が見えています。(上面に違いはありません)
一見すると、右側の「ラフトなし」で造形したパーツのほうが綺麗に見えますが、これはガラス板と直接接していたためです。ガラス板の形に造形された、と言ってもいい。
実際には、この第1層は、潰れ気味に造形されており、ネジ穴がやや小さくなっているほか、フィラメントが外側にハミ出しています。第1層のフィラメントの量が少し多すぎるのかもしれません。
左側の「ラフトあり」で造形したパーツは、裏面も潰れることなく造形されており、ネジ穴のサイズも正確です。右側のパーツは、ネジをねじ込まないと入りませんが、左側のパーツでは素直に入ります。
サポート材については、このパーツでは是非を判断できませんでした。水平方向の張り出しですが、張り出しが小さいので、もともとそれなりに上手く造形されていたからです。むしろ、サポート材の跡が残って、品質が下がったように見えます。このパーツではサポート材なしでいいということでしょう。
時間とフィラメントに余裕があるときは、ラフトを積極的に使ってもよさそうです。
サポート材とラフトを出力する設定は、Slic3rの設定画面の「Print Settings」タブで行ないます。

サポート材は、オーバーハングなどの外側に張り出す部分を下から支える補助部材です。造形後に取り外しやすくなっています。
この3Dプリンタは下から材料を積み上げていく方法で造形します。そのため、積み上げていく過程で空中にいきなり出現する部分は造形できません。また、急な角度で外側に張りだすオーバーハング部分も、造形の品質が下がったり、造形に失敗することがあります。サポート材を使うことで、このような部分も造形できるようになります。
サポート材は除去しやすいように造形されますが、それなりに手間がかかる上、除去した跡を整える手間が必要な場合もあります。可能な限りサポート材なしで造形する工夫をしたいところです。
サポート材を有効にするには、Slic3rの設定画面で「Print Settings」タブを選択して、左側のリストから「Support material」を選択し、「Support materual」の「Generate support material」にチェックを入れます。
「Overthang threshold:」には、サポート材を設置する必要があるオーバーハング部分の角度を入れます。(垂直は90度)「0」だと自動的に計算されるようなので、ここでは「0」を指定しました。
ラフト
ラフト(raft)とは筏という意味ですが、ここでは造形物の下に作る台のような補助部材を指します。造形後に取り外しやすくなっています。
造形ベッドと接する第1層は何かと品質に影響が出るので、造形ベッド上に台を造形しておき、その上に本体を作ることで品質を改善できます。
ラフトを有効にするには、Slic3rの設定画面で「Print Settings」タブを選択して、左側のリストから「Support material」を選択し、「Raft」の「Raft layers:」にラフトの層数を入れます。「0」だと、ラフトは作られません。ここでは「3」を指定しました。
出力例
レイヤー高はすべて0.3mm、第1層の速度は30%、サポート材はデフォルト設定、ラフトは3層の設定で、昨日と同じ印刷ベッド固定パーツを出力してみました。
出力結果はこちら。

手前の張り出しの下にある、台のようなものがサポート材です。
まずラフトを外します。

サポート材の中は中空になっているようです。
サポート材を外したパーツと、サポート材とラフトなしで造形したパーツを比較します。

一見すると、右側の「ラフトなし」で造形したパーツのほうが綺麗に見えますが、これはガラス板と直接接していたためです。ガラス板の形に造形された、と言ってもいい。
実際には、この第1層は、潰れ気味に造形されており、ネジ穴がやや小さくなっているほか、フィラメントが外側にハミ出しています。第1層のフィラメントの量が少し多すぎるのかもしれません。
左側の「ラフトあり」で造形したパーツは、裏面も潰れることなく造形されており、ネジ穴のサイズも正確です。右側のパーツは、ネジをねじ込まないと入りませんが、左側のパーツでは素直に入ります。
サポート材については、このパーツでは是非を判断できませんでした。水平方向の張り出しですが、張り出しが小さいので、もともとそれなりに上手く造形されていたからです。むしろ、サポート材の跡が残って、品質が下がったように見えます。このパーツではサポート材なしでいいということでしょう。
時間とフィラメントに余裕があるときは、ラフトを積極的に使ってもよさそうです。
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