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二重関節を作る(1)

ギアを応用して、二重関節に挑戦してみます。

設計
Fusion 360での設計はこんな感じ。
3Dプリンタの限界を知りたいので、この段階では明らかに無茶と思える部分があります。
二重関節 Type1
二重関節 Type1
3つの部品から構成されており、部品名を、左側がleft、右側がright、中央がcenterと設定。
leftとrightの先端にはギアがついており、それぞれ噛み合っています。leftとrightのギアの中心には回転軸があり、それらをcenterで連結しています。全体のサイズは、約6×6×37mm。

leftの中には、バイオメタルファイバー(BMF)を通すための通路と、BMFを折り返すための真鍮軸を通す穴を開けています。こんな小さな軸穴を正確に造形できるとは思えませんが、最終的にドリルで開けるので、正確である必要はありません。
rightの中は、BMFを固定するための仕組みだけ。

3つのパーツは、それぞれ1つのボディとして作り(分割のことも考えながら)、完成した後で、「修正」→「ボディを分割」機能で上下2つのボディに分解しています。
結果として、left top、left bottom、right top、right bottom、centerの5つの部品になりました。centerは向きを変えるだけでそのまま出力できそうだったので、分割はしていません。

内部構造はこんな感じ。(left top、right topを非表示)
二重関節 Type1(内部構造)
二重関節 Type1(内部構造)
ボディを分割したあとで、topとbottomの位置を合わせる、1mmのダボを設けてみました。
内部の溝の幅は1mmです。このあたりの造形がどうなるか確認します。

5つのボディをそれぞれSTLファイルとして出力します。

出力……できず
出力したSTLファイルをRpetier-Hostに読み込み、スライスしました……が、問題発生。
left bottomを読み込んだところ 読み込んだleft bottomをスライスしたところ
left bottomを読み込んだ状態(左)とスライスした状態(右)
明らかに何かがおかしい。

問題を把握するため、STLファイルの状態をチェックします。

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